奇妙ななのか水が奇妙なのか


誰が書いたのか忘れてしまって申し訳ないが、多分
エドガー・アラン・ポーが書いたSF小説に出てくる話だ。

南極に生きる生物…いや生物なのか何なのかわからん。
むしろ水に近いのだが、なんか筋みたいなのがある
そんな生物のような水のような物体の話だ。

しかし、あまりにありふれているので気にも止めないのだが、
どっちかっていうと水自体が奇妙なんじゃないだろうか?

何が奇妙かって?
固体と液体でどちらが重いか考えてみるといい。
水以外には少ないはずだ、「固体のほうが軽い」のは。
例えば水銀を冷却すると底のほうから固体になる。

高い比熱、固体のほうが軽い、粘性もバカにならない…
大量にあるからそれが普通と思っていたら大間違いだ。

確かに地球にはでっかい水の海がある。
しかし、地球より内側の惑星には水は無いし、逆に地球の
外側の惑星に存在する水は氷だ。
代わりにあるのはメタンやアンモニアの海って話だ。

その水の異常な物性が我々を我々たらしめている。
まぁ異常だと繰り返してもあんまり実感湧かないので、
異常でない物質だったらどうなるか考えてみる。

氷が水より重かったらどうなるか?

まず当たり前だけど沈む。
沈むから北極のシロクマさんやアザラシさんが大変なことになる。
住む場所減っちゃって大変だよ。

次に氷河が凄いことになる。氷の塊がずどどどどーっと
海に沈み込んで行くことになる。
深海底はマリンスノーや泥の混ざった氷の塊で埋め尽くされ、
生物はほとんど住めない。唯一の例外は海底火山の付近になる。

海流も現在とは全く違うものになる。
おそらく表層の海流は激しく、逆に深海に近づくと海流は
ほとんどなくなるだろう。
海中に生物の住める範囲は激減する。

海流によって輸送しきれない太陽エネルギーは、巨大台風と
化して世界各地を襲うことだろう。
それでなくても気流は通常でも大変激しいはずだ。
鳥や大型植物にも住みにくい世界になる。

そして、海中にたまった氷がプレート境界に沈みこむとき、
地球内部の温度との差が激しいため、発生するプレート型地震の
大きさは現在のそれをはるかに上回る

地球内部が冷える速度は現在よりも速くなる
氷がどんどん地球内部に侵入し、地球内部をダイレクトに
冷やすためである。

こんな惑星で生命が誕生しても、惑星が凍りつくまでに
我々に進化するのは困難だったのではなかろうか?

奇妙といったが、その奇妙な存在がなければ我々の存在も
なかったと思われるのだ。
…そう考えると、我々の存在自体が奇妙な存在なのかも知れない。

水、生命、人間…かくも奇妙かつ美しい星…か。
奇妙だから美しいのか美しいから奇妙なのか…。
あたりまえのようであたりまえでない。

綺麗は汚い、汚いは綺麗…我々は生まれたときから奇妙な世界に
迷い込んでいるのかもしれない。

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